雑記

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旧道と自転車への想い

家族旅行として親についてまわった幼い頃。車中から一瞬だけ見えた、巨大なトンネルの横に小さく鎮座する古ぼけて暗いトンネルや、 「通行止め」と書かれた看板に、「あの向こうはどうなっているんだろう」と幼心に興味を抱いていたのは今でも鮮明に記憶している。
とはいえ、子供であった私が「車を止めて向こうへ行こう」などと言い出すはずもなく、私は窓に張り付いたまま、通り過ぎるその景色を眺めていた。
そういった無垢な好奇心も薄れ始めた思春期の頃、家族旅行もめっきり減り、いつの間にやら旧道への思いも忘れていた。

一方で、その頃にハマっていたのが自転車であった。
とはいえ、本格的に乗りこなしたというわけではなく、もっぱら移動手段でしかなかったのではあるが、 どこへ行くにもママチャリや安物MTB(いわゆる"ルック車")で走り回っていた。
特に、通った高校が家から10キロ弱のところにあり、この往復にも自転車を使ったことが今の自転車趣味に繋がっていると思われる。
高校は山の裾野にあったため、吹き降ろしの風が年中吹きつけ、行きは向かい風で上り坂、帰りも気候のせいか常に向かい風という最悪の配置であった。
こんなコンディションの上、遅刻寸前で家を出るものだから、毎朝が修羅場である。向かい風が拭きつける中、10キロ近い道を20分少々で走っていたのだから、 安い自転車でよくやったものだと思う。こんなことをほとんど毎日続けていたわけで、自然と脚も鍛えられることになった。

大学に入っても相変わらず自転車は移動手段として活躍してくれたが、得物はもっぱらママチャリであって、MTBに乗ろうという考えは無かった。
そんな中、ふとインターネットで訪ねたサイトに、自転車で旧道を巡るサイトを見かけたのが数年前。
忘れていた旧道への好奇心、冒険心といった気持ちがむくむくと沸き返り、移動手段として、 また、廃道を駆ける得物として両立できるMTBを選んだのだった。


旧道巡りという趣味は旧道に必ず存在する"厚い歴史"と"見る影も無い現在"という点で、廃線や廃墟趣味にも繋がっていった。
だが、文字通りまだ駆け出しの身である。今後どのような道へと進んでゆくのか、私にもわからない。

旅の装備

私の旅はたいてい日帰りであるが、時に土日を利用して一泊二日のツーリングになることもある。
もう少し休みを取れれば遠出もしたいのだが、なにぶん日々研究に勤しむ院生であって、普通の大学生のように長く休むことが出来ない。 学部生時代の時間のあるときに自転車にめぐり合っていればと後悔しているのが本音だ。

とにかく、そんな切羽詰った旅の装備を紹介する。
ただし、パンク修理キットだの、着替えだのといった一般的な持ち物については他の自転車ツーリングサイトを見てもらうことにして、 ここでは「こだわり」というか、特に廃道関連で特徴的なものだけを紹介したい。

雨具

雨具 雨具拡大図足首を絞るボタン。これがないとチェーンに裾が絡まり、まともに漕げない。
ホームセンターで買った上下セパレートタイプのレインウェア。たとえ日帰りでも必ず持っていく代物だ。
しかし、たとえ雨具を着用しようとも、私は雨の日の自転車が死ぬほど嫌いであり、極力雨の日には自転車に乗らないことにしている。 そのため、実はこれが実際に雨具として活躍したことはほとんど無い。

では何に利用しているのかというと、まとめて言えば「身体の保護」ということになる。

それはウィンドブレーカー代わりの防寒具であったり、輪行する際のズボンであったりする (私はオンロードでの快適さから、自転車乗りがよく着用している「レーパン」というタイツみたいなものを愛用している。 自転車の上でならともかく、輪行時に電車の中でのこのスタイルにはまだ抵抗があるのだ)。
そして何より、藪を掻き分けて進まねばならないようなとき、素肌を露出していては傷だらけになるので、それを防ぐ防護服として活躍することが多い。

ひとつのもので「雨具」「ウィンドブレーカー」「ズボン」「防護服」という一石四鳥に機能する。
荷物をあまり持てない自転車では非常に重宝している。

ハンディGPS

ハンディGPS 地図の表示や、辿った軌跡も記録できる優れもの。
軌跡ログはPCの地図ソフト上でも見ることができ、その旅の記録としては最高のものであろう。
さらに、デジカメの時計機能と連動して、撮った写真がどの地点で撮影したものかということまでわかってしまう。
一度手にしたらもう手放せない逸品である。

また、わかりにくい林道や地図から消えた旧道などのルートを入力しておけば、現地で現在地とともに表示されるので便利である。
しかし、たいてい私の旅はそのときの状況次第でルートや目的地がころころ変わるので、あらかじめ入力したデータは役に立たなくなることが多い。

欠点をあげれば、ひとつに猛烈に高いこと。これひとつ(+地図ソフト)で私のMTB一台とほぼ同じ値段。
オプションパーツでハンドルバーに取り付けているため、うかつに転べば損害額は計り知れない。

もうひとつの欠点は、ちょっとした林道でもすぐに現在地が不明になること。木々が上空を覆ってしまうようなところでは衛星の電波を捉えられず、 座標が不明になってしまうようなのだ。
こうなると軌跡の記録もできず、ただのでかい時計にしかならない。

さらにあげれば、異常に電池を喰うこと。一日でアルカリ電池二本を消費するため、充電できる電池でなければ電池代も馬鹿にならない。 デジカメ用のニッケル水素電池であれば丸二日は持つので、初期費用はそれなりにかかるが、元はすぐに取れる。


意外と欠点は多いが、それでも、値段に見合う価値はあると思う。

水道水

水道水 あまり廃道とは関係ないのだが、非常に重要なので。
ありがちな水分補給のための「水分」ではなく、「水(H2O。できれば水道水)」であって、スポーツドリンクやお茶ではNG。 無論、水のほかにこれらは常に携帯するべきであるが、経験上、水さえあればドリンクの類がなくても割と走れるものの、 逆は成り立たないことが多い(特に夏場)。

まずはともあれ、飲み水として重要である。この用途にするには、水道水や純粋な湧き水などでなければならないが、 この用途に限れば、お茶のほうが飲みやすい。

私が水にこだわる一番の理由は、熱中症対策である。
日が昇る頃から日が沈むまで延々と走り続ける旅人にとって、熱中症対策は怠ると旅の中断どころか自らの命に直結しかねない。 そのため、私は時折水を頭からかぶり、体を冷やすためにこれを携帯している。
携帯中に水はぬるくなってしまうのだが、髪や服といった水を保持しやすい場所を重点的に濡らしておけば、走行中の風でかなりクーリングされる。
この用途にはお茶やスポーツドリンクは使えない。
さらに、傷口や手を洗うといった用途にも水でなければならない。

このように、水も一石三鳥も四鳥もする大事な旅のアイテムだ。
ただし、公共の水道というのは自動販売機より数が少ないので、水道水を補給しようとするならそのチャンスを逃さないよう常に気を配っておくか、 民家に駆け込む度胸を持っておく必要がある。
最大の目的である冷媒としての水であれば、川の水でも補給できるので、調達は容易。

熊鈴

熊鈴
平成16年は各地で災害が猛威を振るうとともに、熊による被害が頻発した。それを受けて購入したのがこれ。
幸いにして、今のところ熊に出会ったことは無い。
持っていなくても会わなかったのか、鈴を持っていたから会わないですんだのか、どちらに取るかは購入者の気分次第だろう。

ともあれ、保険と思っておけば決して高くはない。
野生動物は、崩落した隧道よりも遥かに恐ろしいのだから・・・

ちなみに携帯ラジオは山中では電波が届きにくく、使い物にならなかった。

鏡
自転車では転倒したり、泥を巻き上げたり、崩れた土砂を這い上がったりと、とにかく汚れるものだ。 体は見ればすむが、顔はどうやっても見ることができない。そのまま家に直行するならともかく、輪行や買い物などで人目につくようなとき、 顔中血まみれ泥まみれでは通報されかねない。

半分くらい使ったトイレットペーパー

半分くらい使ったトイレットペーパー
なんのこっちゃと思うかもしれないが、これはなかなかに重要。特に宿泊(野宿)ツーリングでは絶対に持っていくべきである。 そのまま持っていってもかさばるので、半分くらい使って小さくなったもので十分だ。

まず、公衆トイレくらいであればわりとどこにでもある。駅も然り、公園も然りだ。だが、たとえJRの駅であっても、 紙まで備えてあるところはほとんどない。ギリギリまで耐え抜いて、やっと見つけたトイレ、安心したのもつかの間、 あいにく紙などどこにもない・・・そんなとき、あなたは究極の選択に耐えられるだろうか・・・?

さらに言えば、山中や北海道のように人口密度が極端に薄い地域を進んでいて、いざもよおした時のことを考えてほしい。
パンツの中にぶちまけるか、どうせ誰もいない山中で(中略)のどちらが最良の選択肢であるかは、言うまでもないだろう。
ひろみず http://d-road.sytes.net/ webmaster@d-road.sytes.net